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■特別なひと。


好きだとか、愛してるとか。

他の子には至極簡単に言える言葉を、彼に対しては素直に使えないのは何故だろう。

勿論、好きじゃないわけがない。むしろ、彼のことを思い過ぎて時折苦しくなる。

例えば、彼の好きなところ。

10代の少年のように小さくてガリガリに痩せた体。
つくりものみたいに整った少女めいた顔立ち。
恒星のように強い光を放つ眼。
驚くほどに力強くかつ艶やかで官能的な歌声。
淋しがりやなのにひとり好き。
要求されるレベルの仕事をきちんとこなす。
自己管理がしっかりしてる。
頭の回転の速さ。
シュールなボケ。
人見知り。
メンタル弱い。

ここしばらくの彼はいつも穏やかで楽しそうで。
メンバーにちょっかい出したり出されたり、ふんわりと幸福そうな笑顔を見せてくれる。
プライベートはプライベートで色々とあるのだろうが、少なくとも公の場でそれを引き摺る様子もなく、己に求められるレベルの仕事はきちんとこなして。



「なんやろう…恋人でもなく友達でもなく…特別な関係で 、ずっとこれを一生続けていきたいなと今日思いました。みんな大好き」

あなたが幸福であり続けることが、きっとあたしの幸福。(050923)

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